最近お弁当の梅干しを見ない

 

 

「日の丸」という単語をあてがう為だけにテンプレの梅干しからは考えられないくらい理不尽に丸くされた、そんな完全球の梅干しを最近見ない、という話を父とした。
最近コンビニ弁当にもそんなに入っていない気がする。
父曰く、昔はご飯に質が落ちないよう保存や殺菌の目的で一粒挿入されていたそう。ほんとかあ???
そんな梅干し、私は正直好きではない。徒に酸っぱいだけなものをなぜ食わねばならないのか、いやそういうお仕置きなのか?と思ってしまう。
アンパンマンでうめこちゃんなるキャラがいて、バタ子さんが梅干しを食べて口が米になるシーンがあったような気がする。その後確かチーズも食って同様に米にしていた。いや犬に…いいの?とめちゃくちゃ困惑したがあれは中身が山ちゃんだから大丈夫なんだろう。ていうか山寺宏一と梅干しってなんか妙に親和性あるな。めっちゃ好きそう。
実際のワンちゃんに梅干しを与えたらめっちゃ吠えてくるんだろうな、実際匂いも刺激臭が凄いわけですし、猫や馬なんかも一定の変顔を示しそうではある。
うわ脱線すごい。戻れ〜。
いや、そんな弁当の梅干しを見ないなぁ〜って感じただけだから、これといって話すことはもうないのだけれど。
先ほど言ったように好きじゃないから減ってくれるのは私としては嬉しいが、父が寂しく感じるのも少しわかる。日の丸弁当は父の青春時代における、弁当のフラッグシップモデルだったわけだし。
時代を追うごとに些細な変化にも強く目が行きがちになるのかもしれない。こんなことをいいつつこの間ドロリッチが消えた話をしたばかりだった。
消える寂寥、迎える感動。
いつの時代もイーグルスのニューキッドインタウンの歌詞は胸に沁みる気がする。
長く残るものは素敵だけれど消えゆく儚さもいつの間にか私は好きになっていた。
歳食ったんだなぁ、と自虐を得意げにしたところで日記を終える。