金縛り

 「金縛り」。

 小さい頃、この言葉にはオカルティックな響きがありました。

 「金縛りにあって動けないでいると、足のない女性が近づいてきて……」そんな話に発展しがちだったように思います。もしかすると、今の小さい子の間でもそうかもしれません。


 さて。
 私事ですが、自分もここ数年、金縛りに遭うことが増えました。

 時間帯は決まっていませんが、とにかく寝ている間の夜中や朝方。ほぼ頭は覚醒している、それなのに身体が痺れたように動かせない。あの不気味な感覚を覚える機会が、明らかに増えました。
 そして、その機会が増えるごとに、「なるほど、金縛りと幽霊の関係性は、ある意味では嘘ではないのだな」と思うようになりました。というのも、私が金縛りに遭う時には、かなりの確率でリアルな幻覚を見ることになるからです。

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