【午後ロー散文】 ザ•クリーナー 消された殺人

 

※超絶ウルトラスーパーネタバレ含みます

 

 

片品です。感想語りやりたいと思うのでやります。ちょうどいいので今回からたまーに午後ローを語る人間になります。といっても放送時期とあげるタイミングで察してください、だいぶ前です。

 

今回見た映画は「ザ•クリーナー 消された殺人」。主演サミュエル•L•ジャクソン。
あらすじ…を語るのがなかなか難しい。途中というか最後のカットまでマジで雰囲気しかない。要らない会話が多い、ってわけではなくどうもつながりが見えにくくて会話を聞いていて一回一回「ん?」ってなる。
どうにかまとめると、元警官で今は殺人現場の掃除人のトム(サミュエル)がとある殺人現場の掃除を警察に依頼されたが、それは警察を装った何者かによる証拠隠滅とトムに濡れ衣を着せようとしていたことが判明。現場の被害者の妻アン、警官時代の相棒エディと協力し、警察に疑われながらも真相を探るトム。しかしその真相はとても悲しいものだった、的な感じ。
真相まで言ってしまうとアンはエディに浮気をしていて、アンがエディに夫の殺害を依頼、エディは警察を装ってトムに清掃を依頼していたみたいな話。
登場人物が少ないのとエディの声優が菅生隆之なせいで登場シーンから一発で「コイツだよ…」ってなる。強いて言えば動機の方を探るようなサスペンス形式として見る映画なんだけれど、動機がなかなか生々しく少なくとも恋人や家族と見る映画ではない。というか最後の数分間で真相がわかるようにはなってるんだけど、途中の伏線やらが「ああ、あれはそういうことね」とは一切ならない。
ただ、本作品においての見どころ、というか意図は多分殺人にもサスペンスにもなくて、「人間の愛」がテーマになってる。
家族愛、恋愛をうまく打ち明けられなかった人々、そして主人公のトム。トムがそれを経て娘に対する向き合い方を考える話なのかも。
まあでも色々な要素を詰め込み過ぎてなんかよく分からない形のまま映画になってしまった感じの否めない作品だった。ただ、個人的には嫌いではない作品です。

おすすめは…正直中身を求めている方にはとてもできない作品だけれど雰囲気は凄くいい。少なくとも寝そうにはならない感じ、世界観と良い演技でしっかりこちらを飲んでくる映画なので、カメラワークやエモーショナルな雰囲気の醸成が好きな方には結構おすすめ。あと寝ると主人公の娘のシーンで大体娘が怒鳴るからびっくりして起こされてしまうので注意。

 

こんな感じ。
そんなわけで第一回は「ザ•クリーナー」という映画の感想でした。これを読んで「見たい」と思った方…?いやこれで見たいとはとてもならない紹介になってる気がする…。
まあ、個人の感想なので…許してください。
あ、一応私なりの考えとして、私は午後ローの「なんとも言えなさ」を敬愛しています。大概ネットのレビューを見たら⭐︎3/5くらいになっている作品を過剰に摂取できる貴重な時間です。私はどうも大好評の名作を見ようとするとハードルの上がり方が尋常じゃなくて「期待はずれ」に脳が補正しちゃいがちなんです。だからこそゆるーくフラットに、なんならハードルだだ下げで見れる午後ローが大好きです。悪い部分みたいなの以上に映画の良いとこや惜しいとこが見れる感じがあるというか。
長くなってしまいましたがこれにて今回は終わりです。

今度はアマプラの感想とかも書いていこうかな。

片品でした。