海亀の汁の問題を作ったので是非皆で遊んでください。
「これから出汁として煮込まれる運命を直感的に悟る彼の表情はとても穏やかなものであったー」
(ゲーテ「海亀と真昼の棺桶」より引用)
片品です。
全10汁です。
頑張って煮込んだのでよかったら皆で飲んでください。
なんか嗅いだことある香りだったり飲んだことある味だったら本当にごめんなさい。そんなつもりじゃなかったんです。
許してください。
•難易度 薄味
第一問
Q.ひろしくんはママに夕ご飯のおかずを買ってくるように頼まれたが、ひろしくんは夕ご飯のおかずを買わずにゲームセンターで遊んでしまっていた。帰ってきたひろしくんにママは怒ることはなかった。何故?
A.母は単身赴任をしている父に内緒で浮気をしていた。浮気相手を家に呼びたかったのだが中学生の息子がいるため、どうにか夜に出ていってほしい口実が欲しかった。親から愛されず育った息子は母の浮気に気づいていたが、特に気にすることはなかった。そして一万円をもって今日もゲームセンターに通うのだった。
第二問
Q.太郎は風呂にも入らなければ歯も磨かない。しかし、学校ではモテモテだった。何故?
A.太郎は教師の飼い猫だった。
第三問
Q.ある教室では生徒が手を上げたのにもかかわらず、先生はそれを相手にしない。何故?
A.教室に銃を持った男が入ってきた。彼は銃を突きつけ、開口一番手を上げろと叫んだ。教室の生徒はもちろん、先生も黙って手を上げた。
•難易度 普通の味
第四問
Q.給食に毒が入っていることに気づいた花子さんは給食を食べなかった。その日生徒も職員も死ぬことはなかった。何故?
A.学校の前まで飼い主と散歩に来ていた花子は給食センターのトラックから出てくるサラダの容器から玉葱の香りを感じとった。
第五問
Q.唐揚げ弁当が食べたいさとみさんはコンビニにもスーパーにも行ったがどこも売り切れだった。しかしさとみさんは満足そうだった。何故?
A.さとみさんはコンビニに売っていなくてがっかりしたが、スーパーで唐揚げの惣菜とご飯が半額で買えた為、結果的に安上がりだった。
第六問
Q.ある公園ですべての遊具が撤去されている。しかし、そこで一人の子供が転落死する事件が起きた。子供は何故死んでしまったのか?
A.市は撤去のために建設会社に依頼した。建設会社は撤去に必要な重機としてショベルカーを使って撤去作業にあたった。
工事員の昼休憩、目を話した隙に一人の子供がショベルカーの上に登った。落ちた子供は当たりどころが悪くそのまま病院で息を引き取った。
•難易度 濃い味
第七問
Q.おじいさんは一人でごはんをつくることもできないが、一人暮らしをしている。何故?
A.おじいさんの住んでいる家には先祖から伝わる古い家屋であり、古く使えなくなったかまどが土間にあるだけだ。
その為にごはんを食べる際には新しく建てられた隣の息子夫婦の家にむかう。また、大家族なので、ご飯を炊く際には嫁さんにお願いしているのだ。
第八問
Q.男は車両侵入禁止の標識を見て安堵し、標識を無視して車は直進した。
A.男は内戦の酷い国に住んでいた。そこから亡命を図るべく、国境を通過するトラックの荷台に隠れて乗っていた。不安な気持ちの中、長い間車にゆられていた男は自分の国のものではない他国の標識を見つけ、亡命に成功したことに安堵したのだった。
•難易度 最早不味い
第八問
Q.男は女の時計を海に落とした。男は慌てて拾いに飛び込み、見つけて女に返した。その後男は自殺した。何故?
A.昔々の話。女は重い病気で、1日の決められた時間に必ず投薬をしていた。その薬は必ず飲まなくてはいけない条件のもと、なんとか医者から許可が降りて1週間の退院を許可された。それは恋人であった男と旅行に行くためだった。
旅行先で男が今の時刻を確認するべく、女が持っていた懐中時計を見ようとした。しかし、運悪く懐中時計の紐が外れてしまい、海へ落としてしまった。拾った時には懐中時計は時間がずれていた。男がそのことに気づいた時には女は時間を間違えて薬を飲んでしまい、副作用により
息を引き取っていた。
男は自分が時計を落とさなければと絶望して自殺した。
最終問
Q.金を寄越せと銀行で叫ぶ男達。あたりは騒然。最終的に男達は捕まらず、銀行側は謝罪に追い込まれた。
A.とある会社で作られた車に異常の検出疑惑が上がり、マスメディアに大々的に取り上げられた。会社は法務省にリコールを迫られ、社長は全責任を追求された。
会社の車は全く売れなくなり、補償金やリコールの輸送費などで破綻寸前。
仕方なく社長自ら銀行に融資を直談判。しかし、この件で銀行は今までの掌を返すように社長を足蹴にした。誰ももう会社の車を信用しなかった。感情的になった社長が必死に頼み込んでももうダメだった。
しかし、会社は諦めなかった。車の異常検出疑惑の検証を繰り返し、車に異常が無いことを完全に証明してみせた。
マスメディアはこれを受けて、今までの報道が嘘のように法務省の杜撰な対応をバッシング。
融資を切った銀行も道徳的な面で批判、追求され、謝罪するに至ったのである。
会社は再び銀行から融資を受けることができたのである。
おしまいです。
後半は難しすぎて友人も困惑していました。
でも本家の方がより理不尽なやつもあるので。
許してください。
ゲーテも大嘘です。
許してください。